[토시키 아오야마] 베토벤은 1770년 12월 16일 태어난 것으로 여겨지고 있으며, 2020년 올해는 탄생 250주년을 기념해야 할 메모리얼 이어이다.

일본의 연말 풍물시가 된 '제9번 교향곡'은 제8번 작곡 후 10여 년에 걸쳐 완성된 작품으로, 교향곡 최초로 합창을 도입하여 형식적으로 아주 독특하고 위대한 작품으로 널리 알려져 있다.

베토벤은 9번 교향곡에 가사와 성악을 도입함으로써, 교향곡이라는 장르에 혁명적인 격풍을 일으켰다. 그리고 이 흐름은 프란츠 리스트와 구스타프 말러의 교향곡 등으로 짙게 이어지고 있다.

베토벤 탄생 250년으로부터 2일 후인 12월 18일, 도쿄의 음악 씬을 리드하는 도쿄 필하모닉 교향악단의 베토벤 「제9번」 특별 연주회를 도쿄 오페라 시티 콘서트 홀에서 감상했다.

지휘는 동악단 계관 지휘자 오다카 타다아키, 콘서트 마스터는 미우라 아키히로였다.

신국립극장 합창단은 코로나화로 예년보다 인원수를 줄인 합창이었지만, 하늘에 울려 퍼지는 듯한 박진감 있는 미성을 선보였으며, 평소보다 소편성된 핸디캡을 전혀 느끼지 못하는, 합창으로 이루어진 '환희의 노래'는 관객들에게 큰 감동을 선사했다.

마에스트로 오다카 지휘에 의한 도쿄 필하모닉 교향악단의 연주는 강약이 뚜렷하고 투명감이 발군이어서 훌륭한 감상이 되었다. 특히 4악장은 독창 후에 합창이 들어가면서 절정으로 치닫는 긴장감의 진폭이 돋보이는 연주였으며, 「전집중의 호흡」으로 도전한 쾌연이었다.

'환희의 노래'를 울린 도쿄필의 '제9번 특별연주회'는 총평하자면 모든 사람이 '형제'가 되는 순간을 체험하게 만들어 준 행복감 넘치는 연주회였다.

Photo:(C)上野隆文 / 提供=東京フィルハーモニー交響楽団

Beethoven's No.9 Symphony Special Concert

Dec 18, 2020, Fri 19:00 start
Tokyo Opera City (Concert Hall)

Conductor: Tadaaki Otaka
Soprano: Tamayo Yoshida
Alto: Ikuko Nakajima
Tenor: Tetsutaro Shimizu
Bariton: Takayuki Ito
Chorus: New National Theatre Chorus

Program
Beethoven: Symphony No. 9 in D minor "Choral", op. 125

Presented by: Tokyo Philharmonic Orchestra

ベートーヴェンは1770年12月16日に生まれたとされ、2020年の今年は、生誕250年の記念すべきメモリアル・イヤー。すっかり日本の年末の風物詩となった「第九」は、交響曲第8番作曲後、約10年を得て完成された作品で、交響曲で初めて合唱を取り入れ、形式的にとてもユニークな偉大な作品であることが知られている。

ベートーヴェンは交響曲第9番に歌詞と声楽を導入することによって交響曲というジャンルに革命とも言える激風を巻き起こした。この流れは、フランツ・リストやグスタフ・マーラーの交響曲などに色濃く引き継がれている。

ベートーヴェン生誕250年の2日後の12月18日、東京の音楽シーンをリードする東京フィルハーモニー交響楽団ベートーヴェン「第九」特別演奏会を東京オペラシティコンサートホールで聴いた。

指揮は同楽団桂冠指揮者の尾高忠明、コンサートマスターは三浦彰宏。

新国立劇場合唱団はコロナ禍ということがあり、例年より人数を減らしての合唱であったが天に轟くような迫力ある美声を披露してくれた。通常より小編成であるハンデを全く感じさない大合唱による「歓喜の歌」。観客に大きな感動をもたらした。

マエストロ尾高指揮による東京フィルハーモニー交響楽団の演奏は、強弱のメリハリがはっきりしており、透明感抜群で聴きごたえがあった。特に第4楽章は、独唱の後に合唱が入っており、クライマックスに一気に向かう緊張感の振り幅が見事な演奏。「全集中の呼吸」で挑んだ快演であった。

歓喜の歌を響かせた東京フィルの「第九特別演奏会」。すべての人が“兄弟”になる瞬間を体験させてくれた幸福感に満ちた演奏会だった。