[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 왈츠의 왕, 요한 슈트라우스Ⅱ의 오페레타 최고 걸작으로서 유명한 「박쥐 (こうもり)」를 도쿄 신국립극장에서 감상했다.

「코우모리」는 1874년, 음악의 도시 빈에서 초연되어 폭발적인 인기를 얻었으며, 현재는 빈을 비롯한 독일어권의 오페라 하우스에서는, 연말 연시의 풍물시로도 친숙한 작품이 되고 있다.

밝고 생동감 있는 왈츠와 폴카가 멋스러운 유머와 믹스되어 극장 전체가 행복한 분위기로 가득 차면서, 12월의 크리스마스 시즌에 어울리는 무대였으며, 송년 즈음에 최고의 오페레타였다.

오페레타는 오페라의 종류 중 하나로 경쾌하고 흥이 좋은 음악과 단순 명쾌한 희극이 특징적이다. 연출을 담당한 것은, 궁정 가수로서 일세를 풍미한 하인츠 체드니크 (Heinz ZEDNIK). 아르데코조의 화려한 무대 미술부터 의상이 호화찬란하고 화려해 시선을 빼앗겼다.

제2막의 올로프스키 공작 저택의 야회는 박쥐 박사 포르케가 올프로스키에게 오늘 밤 코모리 복수라는 극을 보여 주겠다고 속삭이는 장면으로 시작하는데, 모든 가수의 노래가 다 신명이 나고 훌륭했다. 신국립극장에 처음 출연한 해외에서 일본에 온 일류 가수들이 총출동하여, 안정된 당당한 노랫소리에 관객으로부터 큰 박수가 주어졌다.

신국립극장 합창단의 노랫소리도 상당한 수준이었으며, 아울러 연기력도 뛰어나 관객들이 행복감을 만끽할 수 있도록 큰 역할을 했다.

도쿄시티 발레단의 춤은 생동감과 통일감이 있으며, 극중 좋은 감초제가 되어 마치 눈이 떠지는 듯한 고양된 기분을 자아냈다.

연주는 도쿄 필하모닉 교향악단이 담당. 왈츠왕 요한 스트라우스 특유의 느긋하고 춤추기 시작할 듯한 화려한 음악으로 청중을 유혹했다. 왈츠의 원형은 알프스 지방의 렌트레이지만 4분의 3박자에 느릿느릿 남녀가 함께 추는 민족음악이 화려한 사교장인 빈에서 세련된 왈츠로 진화했다. 발이 땅에서 뜨는 듯한 기분을 느끼게 해주는 고양감 있는 음악이었다.

총편하자면, 화려하고 우아한 노래와 무대 그리고 음악과 발레가 어우러지면서, 많이 보여주고, 많이 웃기고, 꿈의 거리 빈을 체감할 수 있는 멋진 무대였다.

신국립극장 오페라 「박쥐」는 이후, 12월 13일(일), 15일(화)에 삿포로 문화예술극장 hitaru에서 상연된다.

Photo:寺司正彦 / 提供:新国立劇場

The New National Theater, Tokyo
Opera
Die Fledermaus

The 75th National Arts Festival by Agency for Cultural Affairs presents
Music by Johann STRAUSSⅡ
Operetta in 3 Acts
Sung in German with English and Japanese surtitles
OPERA PALACE

29 Nov. - 6 Dec., 2020 ( 5 Performances )

CREATIVE TEAM

Conductor: Christopher FRANKLIN
Production: Heinz ZEDNIK
Set and Costume Design: Olaf ZOMBECK
Choreographer: Maria Luise JASKA
Lighting Design: TATSUTA Yuji

CAST

Gabriel von Eisenstein: Daniel SCHMUTZHARD
Rosalinde: Astrid KESSLER
Frank: Piotr MICINSKI
Prinz Orlofsky: Aigul AKHMETSHINA
Alfred: MURAKAMI Kota
Dr. Falke: Ludwig MITTELHAMMER
Adele: Maria NAZAROVA
Dr. Blind: OKUBO Mitsuya
Frosch: Peter Gössner
Ida: HIRAI Kaori

Chorus: New National Theatre Chorus
Ballet: TOKYO CITY BALLET
Orchestra: Tokyo Philharmonic Orchestra  

ワルツ王、ヨハン・シュトラウスⅡのオペレッタの最高傑作として名高い「こうもり」を東京・新国立劇場で鑑賞した。「こうもり」は1874年、音楽の都ウィーンで初演され、爆発的人気を博し、現在は、ウィーンをはじめとするドイツ語圏のオペラハウスでは、年末年始の風物詩としてもおなじみの作品となっている。

明るく躍動感があるワルツやポルカが、小粋なユーモアとミックスされ、劇場中が幸福な空気に包まれた12月のクリスマスシーズンにふさわしい舞台。年忘れに最高のオペレッタだった。

オペレッタはオペラの種類のひとつで、軽快でノリが良い音楽と単純明快な喜劇が特徴的。
演出を手掛けたのは、宮廷歌手として一世を風靡したハインツ・ツェドニク。アール・デコ調の華やかな舞台美術や衣裳が豪華絢爛で華やかで目が奪われた。

第2幕のオルロフスキー公爵邸の夜会は。「こうもり博士」ことフォルケがオルフロスキーに、今夜「こうもりの復讐」という劇をご覧にいれますとささやくいうシーンからスタートするが、どの歌手の歌も伸びやかで素晴らしいものだった。新国立劇場初出演の海外から来日した一流の歌手が勢ぞろいし、安定した堂々たる歌声に観客から大きな拍手が贈られた。

新国立劇場合唱団の歌声は高水準。演技力も優れており、観客が「幸福感」を堪能できるよう大きな役割を果たした。

東京シティバレエ団の踊りは躍動感と統一感があり、劇中の善きカンフル剤となり、目が覚めるような高揚な気分をもたらした。

演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団が担当。ワルツ王ヨハン・シュトラウスならではの伸びやかで踊りだしたくなるような華麗な音楽で、聴衆は夢心地へ誘われた。ワルツの原型は、アルプス地方のレントレーだが、4分の3拍子でゆったりと男女で踊る民族音楽が、華やかな社交場であるウィーンで洗練されたワルツとして進化した。足が地から浮いているような気分にさせてくれる高揚感がある音楽だった。

華やかで、エレガントな歌と舞台。そして、音楽とバレエ。大いに観せて、大いに笑わせて、夢の街ウィーンを体感できる素敵な舞台だった。

新国立劇場オペラ「こうもり」はこの後、12月13日(日)・15日(火)に札幌文化芸術劇場hitaruで上演される。