[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 올해 창립 55주년을 맞이하는 동경 발레단은 문화청 "국제 예술 교류 지원 사업 해외 공연"의 일환으로 1개월에 걸쳐서 폴란드, 이탈리아, 오스트리아를 둘러싼 3개국 5개 도시에서 총 11차례 해외 공연을 실시. 일본 굴지의 발레 댄서이며, 도쿄 발레단에서 에이스로서 이 발레단을 오랜 세월 견인해 온 우에노 미즈카에게 해외와의 관계등에 대해서 이야기를 들었다.

---이번, 도쿄 발레단 전체가 1개월 투어를 갔던 것은 긴 편입니까?

최근에는 긴 편이네요. 오랜만이에요. 지난번 1개월 이상 간 것은 2010년 또는 2011년경이라고 생각합니다.

- 장기 해외 투어가 결정된 경유는?

모르겠습니다만, NBS (주: 도쿄 발레단을 운영하고 있는 공익재단법인)는 예전부터 일류 극장을 초빙하는 일을 하고 있으며, 도쿄 발레단은 여러번 해외에서 공연을 해왔기 때문에 그 축적이 있어야 하지 않을까 생각합니다.

도쿄 발레단 빈 초연 (C) THE TOKYO BALLET

-해외 발레단이나 극장과 관계가 강하다는 거죠?

그게 다른 발레단과 제일 다른 점이라고 생각해요. 오랜 역사 속에서 몇 번이나 해외공연을 해왔습니다. 해외분들에게도 알려진 발레단이기 때문에 투어도 그만큼 길게 할 수 있다고 생각합니다. "인연"이 강한 것입니다.

-이번 해외 공연에서의 우에노씨의 역할들 중에서 인상에 남았던 것은?

어느 역도 강한 인상이 남았지만, 「THE KABUKI」는 도쿄 발레단의 대표작이기 때문에 관계되는 것은 큰 일이었고, 카요오젠은, 여성 주역이기 때문에 영광이었습니다. 일본 관객들은 「THE KABUKI」를 알고 있습니다만, 해외의 관객들은 저를 모르는 상태에서 봐주시기 때문에, 이러한 발레리나는 드물다고 칭찬해 주십니다. 극장 총재나 현지 팬들이 칭찬해 주시는 것은 기쁘네요.

(C)Wiener Staatsoper-Ashley Taylor

- 역시 "THE KABUKI"가 해외 고객들에게 가장 인상 깊었던가요?

꼭 그렇다고 생각합니다. 역시 "THE KABUKI"가 있는 도쿄 발레단이라고 생각합니다. 해외 고객에게 있어서, 참으로 이국적인 세계. 발레이면서, 일본적이라는 매력이 역시 있죠.

(C)Wiener Staatsoper-Ashley Taylor

- 이번에는 5곳 정도 갔다고 합니다만, 우에노씨에게 있어서 가장 인상 깊었던 장소는?

빈이 아닐까요? 제가 밀라노는 너무 좋아서 몇번이고 몇번이고 가봤고 가장 인연이 있는 곳입니다. 거리 자체를 잘 알고 있고, 스칼라좌에도 게스트로서 불러주신 적도 있고, 스칼라좌에 연습하러 간 적도 있으며, 알렉산드라 페리씨와 둘이서 연습한 적도 있습니다.

빈 (C)THE TOKYO BALLET

인연이 깊어 스칼라 극장의 예술 감독과 20년 만에 만났습니다. 처음 게스트로 불러주었을 때부터 저를 알고 있었고 그때부터 예술감독이었기 때문에 그런 의미에서 반가운 재회가 있었습니다. 그렇게 밀라노의 공연도 기쁜 시간이었지만, 이번 투어에서 가장 인상에 남았던 것은 빈입니다.

빈은 처음 갔기 때문에 아주 신선했어요. 관객들도 매우 저에 대해 따뜻하게 맞아 주셨고, 극장 총재도 마음에 들어해 주셔서, 그런 서프라이즈적인 기쁨도 있었습니다.

-마뉴엘 루그리씨가 빈 국립발레단의 예술감독이 되어 작년에 김기민과 일본에 오셨는데 인상은?

김기민씨는 제가 마지막 시즌 갈라에서 봤습니다. 저쪽의 발레단이, "다음에 나오는 남자(김기민)는, 플라잉 잘해요"라고 가르쳐 주어서(웃음) 뭐랄까 보았더니, 확실히 날고 있었습니다.(웃음)

김기민 (C) Toshiki Aoyama

- 작년, 오처드 홀에서의 빈 국립 발레단의 일본 방문 공연에서, 김기민을 보러 갔더니, 굉장히 점프를 하고, 공중에 떠있던 체재 시간이 너무 길어서, 여성 팬 여러분은 ,"와~라든지 "아~"라고 비명을 지르고 있었으니까요. 그렇게 열광하는 것은 처음 들었어요.

(C)Natasha Razina

그렇군요. 대단한 기술이 있고, 고객에 대한 흡인력이 매우 강해서, 그만큼 많은 극장에서 불릴 거라고 생각합니다. 좋은 무대를 보는것은 자극이 되었고, 인상이 깊었습니다.

- 빈 국립 가극장은 세계 3대 가극장이기도 하지요.

오페라나 오케스트라가 굉장히 뛰어나잖아요. 예술의 수도이며, 거리도 아름답습니다.

- 오자와 세이지가 빈 국립 가극장에서 음악감독으로 재직하던 시절도 있고, 친일적인 분위기도 있구요.

저는 빈에서 다시 춤을 추고 싶어요. 그래서 뭔가 기회가 있기를 기도하는 수 밖에 없는데요. 총재께서 좋은 평가를 해주신 것 같으니, 언젠가 다시 실현되었으면 좋겠습니다.

-최근 빈 국립 음악 극장 발레단의 평가가 올라가서 저쪽의 극장 자리가 9할 5분 되어 있다고 듣고 있습니다.

정말 루그리씨가 레벨을 올리고, 정말 멋진 댄서가 많이 있어서 매력적입니다.

도쿄 발레단 스칼라좌 커튼 콜

- 빈(오스트리아)과 밀란(이탈리아)에서는 고객의 반응이 서로 많이 달랐습니까?

이탈리아의 관객도 들떠 있었고, 빈의 관객도 들떠 있었습니다만, 스칼라좌는 몇번이나 "THE KABUKI"를 하고 있었고, 전회에도 "THE KABUKI"였지요.

하지만 빈은 굉장히 오래간만이고 대부분 발레단의 무대를 처음 봐주시는 것이라서 매우 신선하고 재미있게 감상을 하셨을 거라고 생각합니다.

- 우에노 씨의 희망으로, 투어로 가고 싶은 곳은 있습니까?

저는 가본 적이 없는 큰 장소가 하나 있습니다. Covent Garden (영국 로열발레단).
꼭 가고 싶었지만 기회가 없었서요. 개인적으로 인연이 없어서 불러주신 적이 없습니다.

파리 오페라좌는 몇번이고 무대에 서보았고 에투아르의 친구들도 있기때문에, 친구를 방문해서 같이 반을 받거나 선생님도 아는 사람도 많이 방문하지만, 코벤트 가든은 인연이 없어서 한번도 무대에 서본 경험이 없습니다. 저로서는 제패하고 있지 않다는 느낌이 있습니다(웃음)

-해외에 멋진 극장이 많이 있다고 생각합니다만, 특히 인상에 남는 극장은?

저는 여러가지 극장이 인상에 남아 있어서, 특별히 여기라고 말하기는 어렵지만, 오페라좌의 가르니에궁은 전통도 있고, 무대에서 느끼는 공간의 깊이 등이 다른 것 같다고 생각했기 때문에, 보통 여기서 춤추는 사람은 얼마나 무거운 것을 짊어지고 있는가라고 생각했습니다.

파리 오페라좌

무게 같은 것을 느끼면서 처음 출연했을 때는 약간 흥분되어 버렸습니다만, 그래도 그게 실전이 되었을 때 뭔가 힘이 녹았다고 할까, 그래서 굉장히 힘이 났어요. 저 자신이 아무것도 힘쓰지 않았는데도, 제멋대로 무언가에 조종된 것 같은.... 그 때, 저는 "오페라좌에 마물이 있다는게 사실일지도"라고 생각했어요. 자신의 힘 이외의 것을 발현시켜주는 힘이 오페라좌에는 있다는 것을 느끼고 감동했습니다.

- 발레의 메소드 역시 러시아와 다르다고 이해해도 될까요?

음. 아니네요.

-_도쿄 발레단의 경우, 발레단 앞에 명칭으로 "차이코프스키 기념"이 붙어있는데, 러시아에 가까운 메소드라고 주로 생각해도 될까요?

예술감독이 바뀌면서 러시아의 색이 강해졌어요. 하지만, 여러 스타일의 선생님들이 오시기 때문에, 여러가지 메소드를 배우고, 여러가지 버전의 발레를 가지고 있습니다. 일본은 발레단의 메소드가 확실히 있는 것이 아닙니다 .어디나 그렇다고 생각합니다만. 작품에 따라 메소드에 맞춰가는 느낌이라고 생각합니다.

- 러시아의 댄서들은 등의 라인이 예쁘다고 들었습니다.

사람에 의존해서 생각합니다만, 러시아 댄서들은 체형이 굉장히 풍족한 사람이 많아서. 스타일이나 원래 몸의 포텐셜이나 그러한 것이 일본인이나 다른 유럽인들에 비해, 단연 발레에 적합합니다. 그래서 메소드가 그런 사람들을 위해 만들어졌다고 저는 생각합니다. 매우 자유롭고 느린 특징이 있기 때문에, 예를 들면 반을 보면 한눈에 알 수 있겠지요.

- 어려운 일에 도전하는 것이 발레단에 있어서 성장의 기회가 되겠네요.

역시 여러가지 일에 도전해 나간다는 것은 매우 중요한 일입니다. 물론 리스크는 있지만, 도전해 가지 않으면 진행되지 않기 때문에. 물론 실패를 하지 않으면 성장도 하지 않는다는. 나아가지 않으면 실패도 하지 않지만 성공도 하지 않는다. 그런 점에서 도전이란 인간이라면 계속해야 한다고 생각합니다.

도쿄 발레단 로마 (C)Yasuko Kageyama

- 우에노씨 자신은 어떤 도전을 하고싶다고 생각하십니까?

춤추는 것을 매우 좋아해서 무대에 오르는 것을 매우 좋아하고 춤출 수 있는 만큼 춤을 추고 싶습니다만, 스스로 프로듀스 공연을 2번 해보았습니다. 프로듀스를 한다는 것, 무대를 만들면서 저 자신이 무대에 서는 것이 가장 하고 싶은 일이라고 생각합니다.

앞으로 어떤 경력을 쌓을지 모르겠지만, 프로듀스를 하는 일은 제 자신이 한 것들 중 가장 즐거웠습니다. 기회가 된다면 프로듀스를 해보고 싶고, 연기하는 것을 좋아하기 때문에 그러한 분야에서도 도전해 나가고 싶습니다. 발레 댄서인 것을 살릴 수 있는 것이라면 가장 좋습니다.

10월 26일부터 동경 발레단이 테시가와라 사부로우 씨의 신작을 세계 초연합니다. 12월 13일 부터는 "호두까기 인형"이 새로 제작되므로, 발레를 아직 본 적이 없는 분들도 발레의 아름다움을 알게 되면 행복해 지실 것입니다.

今年で創立55周年を迎える東京バレエ団は、文化庁「国際芸術交流支援事業 海外公演」の一環として、1ヵ月をかけてポーランド、イタリア、オーストリアをめぐる3か国5都市で計11回の海外公演を実施。日本屈指のバレエダンサーであり、東京バレエ団でエースとして同団を長年牽引してきた上野水香に海外との関わりなどについてお聞きしました。

ーー今回、東京バレエ団でまるまる1ヵ月ツアーに行かれたのは長い方ですか?

最近では長い方ですね。久しぶりです。前回、1ヵ月以上に行ったのは2010年か2011年頃だと思います。

ーー長い海外ツアー決まる経由は?

知らないのですが、NBS(注:東京バレエ団を運営している公益財団法人)は昔から一流の劇場を招聘するという仕事をしていますし、東京バレエ団は何度も海外で公演をしてきていますので、その積み重ねがあってこそなのではないかと思います。

ーー海外のバレエ団や劇場と関係が強いということですね?

それが他のバレエ団と一番違うところだと思います。長い歴史の中で何度も海外公演をしてきました。海外の方にも知られているバレエ団だからこそ、ツアーもそれだけ長くできるんだと思います。「絆」が強いのです。

ーー今回の海外公演での上野さんの役どころで印象に残った役は?

どの役も強い印象が残ってますが、「THE KABUKI」は東京バレエ団の代表作なので関われるのは大きなことですし、顔世御前(かおよごぜん)は、女性の主役なので光栄でした。
日本のお客様は、「THE KABUKI」を御存じですが、海外のお客様は私のことを知らない状態で御覧になってくださるので、こういったバレリーナは珍しいということで褒めてくださいます。劇場総裁や現地のお客様が褒めてくださるのは嬉しいですね。

ーーやっぱり「THE KABUKI」が海外のお客様にとって一番印象深かったのでしょうか?

きっとそうだと思います。やっぱり「THE KABUKI」あっての東京バレエ団だと思います。海外のお客様にとって、なんともエキゾチックな世界。バレエでありながら、日本的という魅力がやっぱりありますよね。

ーー今回、5ヵ所ほど行かれたということですが、上野さんにとって一番印象深かった場所は?

ウィーンでしょうか。私、ミラノは大好きで何度も何度も行っていて一番ご縁がある場所です。街自体よく知ってますし、スカラ座にもゲストとして呼んでいただいたこともあるし、スカラ座に練習しに行ったこともありますし、アレッサンドラ・フェリさんと2人で練習したこともあります。

縁が深く、スカラ座の芸術監督とも20年来の付き合いです。初めてゲストとして呼んでいただいた時から私のことをご存じで、その時から芸術監督でしたので、そういった意味では嬉しい再会がありました。ミラノの公演も嬉しい時間だったのですが、今回のツアーで最も印象に残ったのはウィーンですね。

ウィーンは初めて行ったので、すごく新鮮でした。お客様も非常に私に対して温かくて、劇場総裁も気に入ってくださって。そういうサプライズ的な嬉しさもありました。

ーーマニュエル・ルグリさんがウィーン国立バレエ団の芸術監督になられて、昨年、キム・キミンと来日されましたが印象は?

キム・キミンは、私、最後のシーズンのガラで観させていただきました。あちらのバレエ団の方が、「次に出てくる男の子(キム・キミン)はフライング上手いよ」と教えてくれて(笑)フランングって何だろうと拝見させていただいたら、確かに飛んでました(笑)

ーー昨年、オーチャードホールでのウィーン国立バレエ団の来日公演で、キム・キムンを観に行きましたら、ものすごいジャンプして、宙に浮いていた滞在時間があまりにも長いので、女性ファンの皆さんは、「わぁ~」とか「ああ~」とかどよめいていましたからね。あんなにどよめいているの初めて聞きました。

そうですよね。すごい技術があって、お客様に対する吸引力が非常に強いので、あれだけ多くの劇場から呼ばれるのだと思います。よい舞台を観るのは刺激になりますし、印象深かったです。

ーーウィーン国立歌劇場は、世界三大歌劇場でもありますよね。

オペラやオーケストラがものすごく優れてるじゃないですか。芸術の都で、街も美しいです。

ーー小澤征爾さんがウィーン国立歌劇場で音楽監督を務めていた時期もあり、親日的なところもありますしね。

私、ウィーンでまた踊りたいと思いました。ですので何か機会があるように祈るしかないのですが。総裁には評価していただけたようなので、いつか実現すればよいと願っています。

ーー最近、ウィーン国立歌劇場バレエ団の評価が上がっていて、あちらの劇場の席が9割5分埋まっているとお聞きしてます。

本当に、ルグリさんがレベルを上げて、本当に素晴らしいダンサーがいっぱいいますので魅力的です。

ーーウィーン(オーストリア)とミラン(イタリア)では、お客様の反応もだいぶ違いましたか?

イタリアのお客様も盛り上がるし、ウィーンのお客様も盛り上がるのですが、スカラ座は何度も何度も「THE KABUKI」をやっていて、前回も「THE KABUKI」だったんですよね。

ですが、ウィーンのお客様は、ものすごく久しぶりですし、ほとんどの方はバレエ団の舞台を初めてご覧になりますから、非常に新鮮で面白かったんだろうなと思います。

ーー上野さんのご希望で、ツアーで行きたい場所はありますか?

私は行ったことがない大きな場所はひとつあります。
Covent Garden(英国ロイヤルバレエ団)。
ぜひ行きたいですが、なかなか機会がなくて。
私個人的は縁がなくて呼んでいただいたことがないのです。

パリ・オペラ座は何度も舞台に立ってますし、エトワールの友達もいますので、友達を訪ねて一緒にクラスを受けたり先生も知り合いも多く訪ねたりするのですが、コヴェントガーデンは縁がなくて一度もステージに立ったことがありません。私としては制覇していない感じはあります(笑)

ーー海外で素敵な劇場がたくさんあると思いますが、特に印象に残っている劇場は?

私はいろいろな劇場が印象に残っていて、特にここというのは難しいのですが、オペラ座のガルニエ宮は、伝統もありますし、舞台から感じる空間の深さなどが他とは違うと思ったので、普段ここで踊っている人はどれほど重いものを背負っているのかと思いました。

重みのようなものを感じて初めて出演した時は煽られてしまったのですが、でもそれが本番になった時に何か力が溶け合ったというか、それですごく力が出たのですよ。
自分が何も力を入れてないのに、勝手に何かに操られたような....
その時、私、「オペラ座に魔物がいるって本当かも」って思いました。
自分の力以外のものを出してくれる力がオペラ座にはあるということを感じ、感動しました。

ーーバレエのメソッドもロシアと違うと理解してよろしいでしょうか。

はい、違いますね。

ーー東京バレエ団の場合、バレエ団の前に名称として「チャイコフスキー記念」がついてますが、ロシアに近いメソッドが主と考えてよろしいでしょうか?

芸術監督が代わってから、ロシアの色が強くなりました。でも、いろいろな先生が来るので、いろいろなメソッドを学び、いろいろなバージョンのバレエを持っています。日本はバレエ団のメソッドがはっきりあるわけではないのです。どこもそうだと思いますが
作品によって、メソッドに合わせていくという感じだと思います。

ーーロシアのダンサーは背中のラインが綺麗だとお聞きします。

人によるとは思いますが、ロシアのダンサーは体型にものすごく恵まれた人が多くて。
スタイルだったり、元々の体のポテンシャルだったり、そういったものが日本人やほかのヨーロッパの人たちと比べて、断トツにバレエに向いているんです。

ですからメソッドがそういった方々のためにできていると私は思います。
非常に自由で伸びやかで特徴がありますから、例えばクラスを見ると一目でわかりますね。

ーー難しいことにチャレンジした方がバレエ団にとって成長の機会になりますよね。

やはりいろんなことに挑戦していくということはすごく大切なことです。もちろんリスクはありますが、挑戦していかないと進まないので。もちろん失敗もしないと成長もしない。
進まないと失敗もしないけど成功もしない。
そういった点で挑戦というのは人間し続けなければならないと思います。

ーー上野さんご自身はどういった挑戦をしたいとお考えでしょうか?

踊ることが大好きで舞台に上がることが大好きで踊れるだけ踊っていきたいですが、自分自身プロデュース公演を2回やらせていただきました。その中で、プロデュースをする、舞台を作りながら自分が舞台に立つということが一番やりたい事だと思いました。

今後はどういったキャリアを積むかわかりませんが、プロデュースをするお仕事は自分がしたことの中で一番楽しかったです。機会があればプロデュースをしていきたいし、演じることが好きなのでそういった分野でもチャレンジしていきたいです。バレエダンサーであることを生かせるものであれば一番よいです。

10月26日より東京バレエ団が勅使川原三郎さんの新作を世界初演します。
12月13日より「くるみ割り人形」が新制作されますので、バレエをまだご覧になったことがない方にもバレエの素晴らしさを知っていただけば幸せです。