[토시키 아오야마] 지난해부터 올해까지 한국 공연 및 여섯 차례의 유럽 공연을 성공시키면서 신들린 행보를 진행중인 일본 필 하모니 교향악단이 6월 22일 "와타나베 아케오 탄생 100주년 기념 연주회"를 도쿄 산토리 홀에서 개최했다.

와타나베 아케오 (1919-1990)는 1956년 6월 22일 일본 필 하모니 교향악단의 창설에 참여하여 1968년까지 초대 음악 감독, 상임 이사로 활약하며 일본 오케스트라의 문화 발전에 큰 공헌을 한 인물.

당일은 와타나베와 교류가 있었던 상왕 폐하(제125대 천황 폐하)에 황후 폐하께서 임석하여 프로그램 전반을 경청했다. 지휘는 6년간 와타나베의 마지막의 애제자를 지낸 후지오카 사치오.

프로그램은 전반이 시벨리우스의 "핀란디아", 거쉰의 "피아노 협주곡 F조", 코야마 키요시게의 "관현악을 위한 목가".

핀란드 두번째 국가인 시벨리우스 교향시 "핀란디아"에서 일본 필 하모니 협회 합창단의 핀란드 합창은 참으로 당당한 합창이면서 들을 만한 대목이 충분하고 박력 만점이었다.

무대 전환 사이에는 후지오카 사치오가 와타나베 아케오가 생전에 한 이야기를 소개했다. "선생님은 지금까지와 같은 식으로 반복하면 클래식계는 없어진다. 어쨌든 뭐든 새로운 일을 하라고 여러 번 말씀하셨습니다"라는 메시지가 인상적이었다.

거쉰의 "피아노 협주곡" 피아노 솔로는 제1악장을 와타나베의 둘째 며느리인 테라다 에츠코, 제2악장이 차남 키쿠오, 제3악장은 장남 야스오가 담당했다. 와타나베 아케오 패밀리가 총출동한 따뜻한 릴레이 연주로 장소를 화려하게 만들었다.

후반은 후지오카 사치오가 심취하는 시벨리우스의 교향곡 제5번.

후지오카는 "병상의 아케오 선생님은 암과 싸우면서 "정기 연주회에서 시벨리우스를 어떻게든 지휘하고 싶다"라고 말씀하셨지만, 병을 견뎌내지를 못하셨습니다. 그래서 저에게 5번은 특별한 곡입니다."라고 이야기했다.

후지오카가 은사에게 바치는 팡파레는 행사장 구석구석까지 울려 퍼지며 청중에게 큰 감동을 선사했다.

일본 필 하모니 교향악단은 7월 20일부터 8월 24일까지 간토권을 중심으로 "제45회 여름 방학 콘서트"를 개최할 예정이다.

Photo:(C)山口敦

Portrait Photo Supplied By Japan Philharmonic Orchestra

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Akeo WATANABE 100th Birthday Celebration Concert
Saturday, June 22, 2019-14:00
Suntory Hall

Saturday, June 22, 2019-14:00

Performer

Conductor: FUJIOKA Sachio
Piano : WATANABE Yasuo
Piano: WATANABE Kikuo
Piano : TERADA Etsuko
Chorus: Japan Philharmonic Association Choir

Program

Jean SIBELIUS:Tone Poem"Finlandia"op.26
George GERSHWIN: Concerto for Piano and Orchestra in F-major
1st movement:TERADA Etsuko
2nd movement:WATANABE Kikuo
3rd movement:WATANABE Yasuo
KOYAMA Kiyoshige : "Kobiki-uta" for Orchestra
Gustav MAHLER:Symphony No.5 in c-sharp minor, 4th movement"adagietto"
Jean SIBELIUS:Symphony No.5 in E-flat major, op.82

昨年から今年にかけて韓国公演、第六回ヨーロッパ公演を成功させ、もっか絶好調の日本フィルハーモニー交響楽団が、6月22日「渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会」を東京・サントリーホールで開催した。

渡邉暁雄(わたなべあけお 1919-1990)は、1956年6月22日、日本フィルハーモニー交響楽団の創設に参画し、1968年まで初代音楽監督、常任理事として活躍し、日本のオーケストラ文化の発展に多大の貢献をした人物。

当日は、渡邉と交流があった上皇陛下(第125代天皇陛下)、上皇后陛下が臨席され、プログラムの前半をお聴きになられた。指揮は、6年間、渡邉の最後の愛弟子を務めた藤岡幸夫。

プログラムは、前半がシベリウスの「フィンランディア」、ガーシュウィンの「ピアノ協奏曲へ調」、小山清茂の「管弦楽のための木挽歌」。

フィンランド第二の国家といわれるシベリウス交響詩「フィンランディア」で、日本フィルハーモニー協会合唱団は、実に堂々した合唱を披露した。オーケストラの響と重なり、迫力満点であった。

舞台転換の合間に、藤岡幸夫は渡邉暁雄が生前語った言葉を紹介した。「先生は『これまでと同じことをしていたらクラシック界は廃れるよ。とにかく何でもいいから新しいことをしなさい』と何度もおっしゃっていた」とのメッセージが印象的であった。

ガーシュイン「ピアノ協奏曲」のピアノソロは第1楽章が次男 規久雄の妻である寺田悦子、第2楽章が次男の規久雄、第3楽章が長男の康雄が担当した。渡邉暁雄ファミリー総出の温かいリレー演奏で場を華やかに盛り上げた。

後半は、藤岡幸夫が心酔するシベリウスの交響曲第5番。

藤岡は「病床の暁雄先生は、がんと闘いながら『定期演奏会でシベリウスを何としても振りたい』とおっしゃっていたが、かなわなかった。私にとって5番は特別な曲だ」と語る。

藤岡の恩師に捧げるファンファーレは会場の隅々にまで響き渡り、聴衆に大きい感動をもたらした。

日本フィルハーモニー交響楽団は、7月20日から8月24日まで関東圏を中心に「第45回夏休みコンサート」を開催する。
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