[토시키 아오야마] 드라마 "BORDER 속죄" "코우노도리" "이자카야 후지" "용마전"등에서 열연한 연기파 배우 오오모리 나오 (大森南朋)가 일본 민방의 연속 드라마에서 단독 첫 주연을 담당하게 되었다.

오오모리 나오

텔레비전 아사히 7월기 드라마 "사인-법 의학자 유기 타카시 사건-"은 2011년에 한국에서 방송된 "싸인"의 리메이크이다. 박신양, 김아중이 주연을 맡아 최고 시청률 25.5%를 기록한 SBS의 인기 드라마가 원작.

일본판 '사인'

7월기에는 "싸인"외에 카라사와 도시아키 (唐沢寿明) 주연의 "보이스 110 긴급 지령실"이 일본 NTV에서, 그리고 미우라 하루마 (三浦春馬) 주연의 "TWO WEEKS"가 후지 텔레비전에서 방송되는 것이 결정되었다.

같은 시기에 7월에만 3편의 한국 드라마 리메이크가 일본 지상파를 통하여 전국 방송되는 것이다. 한국 리메이크 드라마가 이 시기 삼파전 영상이며, 특히나 지상파 전국 네트워크 방송에서는 전례가 없던 일이다. 한국 드라마 역사상 하나의 사건으로 보아도 좋은 일일 것이다.

미우라 하루마

과연 한국 드라마 채용의 요인은 무엇일까.

일본 방송 전문가들의 의견은 "한국인은 세계에서 가장 드라마를 많이 본다고 합니다. 일본의 연속 드라마는 주 1회 방송이 기본이지만, 한국에서는 일반적으로 주 2회이고, 각본의 완성도가 미약하거나 연기가 어설프다고 해도, 일본보다는 낫습니다. 시청자들이 보는 눈이 예리하기 때문에 한국에서 한번 히트한 드라마는 안심하고 쓸 수 있는 것이죠. 또 음악을 중심으로 제3차 한류 붐이 일본에서 2017년부터 지속되고 있기 때문에, 그것에 편승해서 한국 드라마 리메이크도 높은 시청률을 기대할 수 있습니다"라고 이야기한다.

지난해 한국의 한류 관련 콘텐츠 수출은 전년 대비 22.8% 증가하여 44억 2500만달러(약 4,800억엔)으로 처음 한화 5조원대를 규모를 넘어섰다. 숫자만을 놓고 보아도 한국 드라마의 성장세는 일본에서도 가능한 것이다.

아울러 (일본에서의) 히트 요인이라고 할 수 있는 것은, 이미 한국에서 히트한 실적이 있는 작품의 리메이크라는 점이다. 한국 드라마 리메이크는 2015년 이후 지속적으로 방영되고 있으며, 7개 중 5개가 후지 텔레비전 계열에서 방영되고 있다.

한국 드라마 제작으로 정평이 난 방송국이라면 전통적으로 역시 한국의 MBC가 꼽히며, 한국과 일본을 가릴 것 없이 드라마 MBC는 너무나도 유명한 존재이다. 일반적으로는 그다지 알려져 있지 않지만, 후지TV는 MBC와 제휴하고 있으며, MBC 본사에 후지TV의 서울지국이, 도쿄도 미나토구 다이바의 후지TV 본사에는 MBC 도쿄지국이 있기 때문에 서로의 자원을 활용하기 쉬운 환경과 조건을 갖추고 있다.

MBC & 후지TV의 강력 태그로 일본 내 한국 드라마 시장 지배는 태평스러운 듯했지만 실제로는 전혀 그렇지 않다.

한국의 빅 히트 드라마 "보이스"는 케이블 채널 OCN 제작 드라마이며, 최고 시청률 20.5%를 달성하면서 사회 현상을 빚은 대인기 드라마 "도깨비"는 한국 케이블 tvN 제작이다. 한국의 골든 글러브상으로 불리는 백상예술대상에서 각본가 김은숙이 대상을, 공유가 최우수연기상을 받은 것이 기억에 새롭다.

음악 분야에서 케이블국 Mnet과 CJ ENM이 미국 영화 Twister에 나오는 토네이도처럼 산하를 늘려 급속히 힘을 실어온 것처럼, 드라마의 세계에서도 케이블국들이 급속히 존재감을 더해가고 있다. 특히 한국에서는 그 경향이 두드러진다.

현재 드라마 시청률 경쟁은 한일 모두 전보다 뜨겁게 달아오르고 있다고 한다.

일본의 경우 외부 요인으로서 레이와 시대 돌입과 함께 주요 방송 3국의 사장이 동시에 교체되었다. 5월 9일 최초로 차기 사장을 발표한 것은 드라마가 호조인 텔레비전 아사히. 가메야마 케이지 상무(60)가 사장으로 취임하게 되었다.

TV 아사히 (テレビ朝日)

후지 텔레비전에서는 미야우치 마사요시 사장(75)이 취임 2년만에 회장에 오르면서 엔도 류노스케 전무(62)가 사장으로 승격하게 되었다. 후지TV는 이전에는 니혼TV와 패권 다툼을 벌였지만, 버블 후에 시청률은 침체. 과거 미야우치 마사요시는 사장 취임과 동시에 "비상 사태 선언"을 하고, 그 해 10월 그리고 2018년 4월과 10월 개편에서 개혁을 실행했지만, 임무 완수 도중에 교대하게 되어, 이제는 엔도 신임 사장의 수완에 기대를 걸게 되었다.

후지TV (フジテレビ)

지난 5월 16일에는 니혼 텔레비전의 코스 요시노부 부사장(65)의 사장 취임이 발표됐다. 현재 5년 연속 시청률 3관왕을 기록중인 니혼 테레비의 경우 드라마에서는 약간 그늘이 보이기도 하지만, 드라마 "집 없는 아이""김전일 소년 사건부"등을 담당했던 명 프로듀서 출신의 코스 신임 사장의 수완에 기대가 모아지고 있다.

니혼TV (日本テレビ)

주요 3국의 사장 취임 이후 지금까지 프로그램 편성과 방송국 전체의 방침에 큰 변화가 있으리라고 예상된다.

각 방송국 신임 사장들의 의도대로 7월의 한국 리메이크 드라마들은 일본에서 시청률을 신장할 수 있을까? BTS와 TWICE를 비롯한 K-POP이 들썩이고 있는 현재의 일본 대중음악 시장. 방송사 시청률 전쟁의 주인공은 바로 드라마이다. 대중음악에서 목격했던 현상이, 일본 드라마의 세계에서도 일어날지 앞으로를 주목하게 만든다.

ドラマ「BORDER 贖罪」「コウノドリ」「居酒屋ふじ」「龍馬伝」などで熱演した演技派俳優の大森南朋が民放の連続ドラマで単独初主演することとなった。

テレビ朝日7月期の「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」で、2011年に韓国で放送された「サイン」のリメークだ。パク・シニャン、キム・アジュンが主演を務め、最高視聴率25.5%を記録したSBSの人気ドラマが原作。

7月期は「サイン」の他に、唐沢寿明主演の「ボイス 110緊急指令室」が日本テレビで、三浦春馬主演の「TWO WEEKS」がフジテレビで放送されることが決まっている。

なんと、同時期ある7月に、3本の韓国ドラマのリメークが、日本の地上波全国ネットで放送されるのだ。さすがに韓国リメークドラマが同時期三つ巴。しかも地上波全国ネットで放送は聞いたことがない。韓国ドラマ史上、ひとつの事件としてとらえてもよい出来事だろう。

韓国ドラマ採用の要因は何であろうか。

専門家から話を聞くと「韓国人は世界で一番ドラマを見る、と言われます。日本の連続ドラマは週1回の放送が基本ですが、韓国では一般的に週2回で、脚本が悪かったり、演技がヘタだと日本以上に叩かれる。視聴者の見る目が非常シビアで、韓国で一度ヒットしたドラマは安心して使えるのでしょう」と分析する。

また、音楽を中心に第3次韓流ブームが日本で2017年より継続しているので、それに便乗し、「韓国ドラマのリメークも高視聴率が期待できる」という声が聞こえてくる。

昨年、韓国の韓流関連コンテンツ輸出額は前年比22.8%増となる44億2500万ドル(約5兆2551億円)で、初めて5兆ウォンの大台を超える規模となった。数字を見ると、韓国ドラマの伸びしろは、日本でもまだまだありそうだ。

さらに、ヒットの要因と言えそうなのが、すでに韓国でヒットした実績がある作品のリメイクという点である。韓国ドラマのリメイクは、15年以降、コンスタントに放送されており、7本中5本がフジテレビ系列で放映されている。

韓国ドラマ制作で定評がある放送局といえば、伝統的にやはりMBCが真っ先にあげられる。
日韓問わず「ドラマのMBC」は、あまりにも有名な存在として知られている。一般にはあまり知られていないが、フジテレビはMBCと提携しており、MBC本社にフジテレビのソウル支局が、東京都港区台場のフジテレビ本社にMBC東京支局があるので、互いのリソースが活用しやすい環境下にあるのだろう。

MBC&フジテレビの強力タッグで、日本の韓国ドラマ市場支配は安泰かと思われたが、実際は全くそうではない。

韓国大ヒットドラマ「ボイス」は、ケーブルチャンネルOCN制作ドラマであるし、最高視聴率20.5%を達成し、社会現象を巻き起こした大人気ドラマ「トッケビ」は韓国ケーブル局tvN制作である。“韓国のゴールデングローブ賞”と呼ばれる百想芸術大賞では、脚本家キム・ウンスクが大賞を、コン・ユが最優秀演技賞を獲得したのは記憶に新しい。

音楽の分野で、ケーブル局MnetやCJ ENMが、アメリカ映画「Twister」に出てくる竜巻のように傘下を増やし急速に力をつけてきたのと同様、ドラマの世界で、ケーブル局が急速に存在感を強めている。特に韓国ではその傾向が顕著である。

ドラマを巡る視聴率競争は日韓共にさらに激しく燃え上がっているという。

日本における外部要因でいえば、令和突入でキー局3社長が同時に交代する。5月9日、最初に次期社長が発表したのは、ドラマが好調なテレビ朝日。亀山慶二常務(60)が社長に就任することになった。

フジテレビでは、宮内正喜社長(75)が就任2年で会長になり、遠藤龍之介専務(62)が社長に昇格することになった。フジテレビはかつては日本テレビと王者争いを演じたが、バブル後に視聴率は低迷。宮内社長は社長就任と同時に「非常事態宣言」をして、同年10月、18年4、10月の番組改編で改革を実行してきた。「道半ば」での交代劇となった。後任の遠藤新社長の手腕に期待がかかる。

さらに、5月16日、日本テレビの小杉善信副社長(65)の社長就任が発表された。現在、5年連続視聴率3冠王の日本テレビ。ドラマではやや陰りが見えるが、小杉は、ドラマ「家なき子」「金田一少年の事件簿」などを担当した名プロデューサーとして知られている。小杉新社長の手腕に期待がかかる。

キー局3社長就任で、今までの番組編成や局全体の方針に大きな変化が起こると予想される。

各テレビ局新社長の思惑通リ、7月期、韓国リメークドラマは日本で視聴率を伸ばせるのだろうか。BTSやTWICEをはじめとするK-POPが大盛り上がりを見せる日本の音楽市場。テレビ局視聴率戦争の主役はなんといっても「ドラマ」である。音楽で見られるのと同じ現象が、日本のドラマの世界でも起きるかこれからも注目したい。