[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 지난 2월 20일 도쿄의 클래식 음악씬을 이끄는 도쿄 필하모닉 오케스트라의 정기연주회가 도쿄 오페라시티에서 열렸다.

지휘는 동 악단 명예 음악감독으로 한국을 대표하는 지휘자 정명훈.

이날 연주한 곡은 수많은 대곡들 중에서도 특별한 존재로 말러의 최종장으로 자리잡은 교향곡 제9번. 휴식없이 90분 한판 승부로 삶에 대한 집착, 인간의 고뇌와 희로애락부터 죽음에 대한 두려움, 그리고 체념의 경지에 이르기까지를 엮은 말러의 거작이다.

명지휘자 정명훈은 말러의 마지막 장에서의 정감을 더없이 아름답고 감동적으로, 그리고 정감 있게 들려주었다.

도쿄 필의 연주는, 금관악기의 연주 기능과 표현력이 백미. 좋은 의미로 죽을 고비를 맞았고, 게다가 진지하게 승부하는 연주로, 말러가 곡 안에서 전하고 싶었던 "사생관"이, 여러번 마음속으로 파고들었다.

면밀한 리허설의 성과도 있으며 현과 목관도 모호한 부분이 없어 동적 부분과 정적 부분이 뚜렷하게 구분된 스케일이 큰 연주.

연주가 끝난 뒤 정명훈은 많은 관중에게 기립박수로 환영받았으며, 전방의 관객 1명 1명과 악수를 해 한류 스타 못지않은 열기 넘치는 환영을 받았다.

교향곡 외에 오페라 & 발레에서의 경험도 풍부한 도쿄 필하모닉 교향악단이지만 최근 들어 연주 테크닉이 더욱 올라왔다는 평이다.

이 악단은 3월 2일 ~ 3일 일본 오페라협회 창립 60주년 기념공연 시즈와 요시츠네에서 일본어 오페라에 도전해 9월 4일 ~ 5일 Bunkamura 30주년 기념 프랜차이즈 특별기획 K-BALLET COMPANY 쿠마가와 데츠야 신작 카르미나 부라나에서 협연할 예정이다.

[Photo:(C)上野隆文 提供=東京フィルハーモニー交響楽団]

February 20,2019,Wed19:00 start(18:30 open)

Tokyo Opera City (Concert Hall) 

The 123rd Subscription Concert in Tokyo Opera City Concert Hall

Conductor: Myung-Whun Chung

Program 

Mahler: Symphony No.9

The 123rd Subscription Concert in Tokyo Opera City Concert Hall

Presented by Tokyo Philharmonic Orchestra

Supported by the Agency for Cultural Affairs Government of Japan

2月20日、東京の音楽シーンをリードする東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会が東京オペラシティで開催された。指揮は、同楽団名誉音楽監督で韓国を代表する指揮者のチョン・ミョンフン。

曲は数々の大曲の中でも特別な存在でマーラーの最終章と位置付けられている交響曲第9番。休憩なし90分一本勝負で、生への執着、人間の苦悩と喜怒哀楽から死への恐怖、そして諦めの境地へ至るまでを綴ったマーラーの巨作である。

名指揮者チョン・ミョンフンは、マーラーの最終章をこの上なく美しく、感動的に、そして情感を込めて聴かせてくれた。

東京フィルの演奏は、金管楽器の演奏技能と表現力が白眉。よい意味で死に物狂い、尚且つ真剣勝負の演奏で、マーラーが曲の中で伝えたかった「死生観」が、幾度となく心の中でこだました。

綿密なリハーサルの成果もあり、弦と木管も曖昧なところがなく、「動」の部分と「静」の部分がきっちりと区分けされたスケールが大きな演奏。

演奏終了後、チョン・ミョンフンは、大勢の観客にスタンディングオベーションで迎えられた。前方の観客1人1人と握手し、韓流スター顔負けの熱歓迎を受けた。

交響曲のほか、オペラ&バレエの経験も豊富な東京フィルハーモニー交響楽団だが、近年さらに演奏技術があがってきたと評判だ。

同楽団は、3月2日・3日、日本オペラ協会創立60周年記念公演『静と義経』で日本語オペラに挑戦し、9月4日・5日、Bunkamura 30周年記念フランチャイズ特別企画、K-BALLET COMPANY 熊川哲也 新作『カルミナ・ブラーナ』で共演する予定となっている。