[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 지난 8월 10일, 페스타 섬머 뮤자 KAWASAKI 2020 도쿄 교향악단 피날레 콘서트 「하라다 린타로의 아라비안 나이트」가 뮤자 카와사키 심포니 홀에서 개최되었다.

오케스트라는 뮤자 가와사키 심포니 홀의 호스트 오케스트라인 도쿄 교향악단. 지휘는, 내년 2021년 4월부터 도쿄 교향악단의 정지휘자(Associate Conductor)로 취임하는 것이 정해져 있는 하라다 린타로였다.

서두에 연주된 쇼스타코비치 축전 서곡에서 도쿄 교향악단은 매우 쾌활하고 밝은 연주를 선보였다. 곡 종반은 오르간 전에 10명의 금관주자를 일으켜 세운 화려한 팡파르, 그야말로 파이널 콘서트에 어울리는 축제 서곡이었다.

두 번째 곡은 그리에르의 하프 협주곡이었다. 솔로를 연주한 것은 TSO의 수석 주자이며, 제65회 뮌헨 ARD 국제 음악 콩쿠르 하프 부문 제3위 수상 경험이 있는 카게야마 리노. 카게야마는 자유자재 우아한 표현력으로 청중을 황홀하게 만들며 하프의 매력을 최대한 끌어냈다.

후반부에는 림스키 코르사코프 교향조곡 셰헤라자드. 이 곡의 줄거리는 첫 번째 아내의 불륜으로 여성 불신이 되어 폭군이 된 왕이 거리의 처녀를 궁으로 불러 하룻밤을 보낸 뒤 다음날 아침 처형을 한다. 셰헤라자데는 왕의 잔학한 짓을 멈추기 위해 매일 밤 목숨을 걸고 왕에게 흥미로운 재미있는 이야기를 들려준다. 그리고 이야기가 가경에 접어든 곳에서 그날의 이야기를 중단한다. 왕은 새로운 이야기를 듣고 싶어졌고, 셰헤라자데를 계속 살려 천일간 하룻밤의 이야기를 다 나눌 무렵에 셰헤라자데를 정처로 삼았다는 스토리이다.

왕과 셰헤라자데의 흥정이 이 곡의 핵심이며, 콘서트 마스터 미즈타니 아키라와 목관 연주자들의 독주는, 투명감 발군에 색기가 넘친다. 당기고 밀고 당기고 하는 왕과 셰헤라자데의 숨결을 느끼게 하는 스릴감 넘치는 연주였다.

지난 7월 23일부터 3주간에 걸쳐 개최된 페스타 섬머 뮤자 KAWASAKI 2020의 대미를 장식하기에 적합한 화려한 러시안 프로그램이었다.

세계적인 코로나화에도 불구하고 일본 최초의 대규모 음악제가 이렇게 성공적으로 끝마치게 되었다. 홀의 정원을 1/3 이하인 600명으로 줄인 한편, 유료로 영상 전달을 실시하는 하이브리드 방식을 채용했던 것이 특징이었다. 「음악의 고장」 카와사키의 밝은 미래를 확약시켜 주는 클래식 음악사에 남을 음악제였다.

©青柳聡

8月10日、フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2020東京交響楽団フィナーレコンサート「原田慶太楼のアラビアンナイト《千夜一夜物語》」がミューザ川崎シンフォニーホールにて開催された。オーケストラは、ミューザ川崎シンフォニーホールのホスト・オーケストラである東京交響楽団。指揮は、来年2021年4月より東京交響楽団の正指揮者(Associate Conductor)に就任することが決まっている原田慶太楼。

冒頭で演奏されたショスタコーヴィチの祝典序曲で、東京交響楽団は非常に快活で明るい演奏を披露した。曲の終盤は、オルガン前に10名の金管奏者を立たせての華やかさファンファーレ。ファイナルコンサートに相応しい祝祭序曲だった。

2曲目は、グリエールのハープ協奏曲。ソロを弾いたのは東響首席奏者であり、第65回ミュンヘンARD国際音楽コンクール・ハープ部門第3位受賞経験がある景山梨乃。景山は自由自在で優雅な表現力で聴衆をうっとりさせ、ハープの魅力を最大限に引き出した。

後半は、リムスキー=コルサコフ交響組曲「シェエラザード」。この曲のあらすじは、最初の妻の不倫より、女性不信となり暴君と化した王は、街の生娘を宮殿に呼び一夜を過ごしては、翌朝には処刑していた。シェヘラザードは王の残虐な行為をやめさせるため、毎晩命がけで、王に興味深い面白い物語を語る。そして物語が佳境に入った所でその日の話を打ち切るだった。王は新しい話を聴きたくなり、シェヘラザードを生かし続け、千と一夜の物語を語り終える頃にシェヘラザードを正妻にしたといったもの。

王とシェヘラザードの駆け引きがこの曲のキモなのだが、コンサートマスタ―の水谷晃と木管奏者らの独奏が、透明感抜群かつ色気たっぷり。引いては押す、押しては引いていくといった王とシェヘラザードの息遣いを感じるさせるようなスリリングな演奏だった。

7月23日から3週間にわたって開催されたフェスタサマーミューザKAWASAKI 2020の最後を飾るにふさわしい華やかなロシアン・プログラムだった。世界的なコロナ禍にも関らず日本初の大規模音楽祭がこうして成功裏に終了した。ホールの定員を1/3以下の600人に減らし、かつ有料での映像配信を実施するというハイブリッド方式を採用。「音楽のまち」川崎の明るい未来を確約させてくれるクラシック音楽史に残る音楽祭だった。