[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 지난 8월 2일, 뮤자 가와사키 심포니 홀에서 "페스타 서머 뮤자 KAWASAKI 2020" 도쿄 필하모닉 교향악단 베토벤 탄생 250주년~신세대 기수들의 삼중 협주곡, 그리고 감동이 되살아난다! 오타카 타다아키의 차이코프스키~'를 감상했다.

이날의 지휘자는 도쿄 필하모닉 교향악단 계관 지휘자로 오랫동안 이 악단을 흔들어 온 오타카타다아키였다. 콘서트 마스터는, 7월 5일 TBS 「정열 대륙」 출연으로 친숙한 콘도 카오루.

콘서트 전에는 마에스트로 오타카와 콘도 콘마스가 무대에 나선 프리토크가 진행되면서 "훌륭한 홀과 훌륭한 관객"이라며 작년에 이어 금년도 동음악제를 칭송했다.

일본에서 가장 오랜 역사를 지닌 오케스트라로 1911년 창단한 도쿄 필에 대한 토크 쇼에서 콘도 콘마스는, 도쿄 필에 입단한 뒤에야 자신의 할아버지가 도쿄 필의 초대 콘서트 마스터였다는 사실을 알게 되었다는 일화를 공개하여 관객들을 놀라게 하기도 했다.

프로그램은 전반부가 베토벤의 삼중주 협주곡이었고, 후반부는 차이코프스키의 교향곡 제5번이었으며, 악단원 140명이라는 일본 최대의 프로 오케스트라다운 당당한 중량급 프로그램으로 구성되었다.

베토벤의 3중주 협주곡에서의 솔리스트는 피아노에 타무라 히비키, 바이올린에 토자와 사이키, 첼로에 사토 하루마라는 콩쿠르 우승 경력의 젊은 트리오.

젊고 맑고 아름다운 이들의 연주는 찌는 듯한 무더위의 일본의 여름에 상쾌감을 선사했다. 3명의 젊은 연주자를 마에스트로 오타카와 도쿄 필이 오랜 경험과 품격으로 부드럽게 감싸 안아간다는 느낌.

후반부의 베토벤은 압권 격렬 장대한 연주로 본인은 물론이고 관객 전원이 만족하였을 것이다. 14형 편성의 도쿄 필이 마치 코로나화로 장기간 연주하지 못한 울분과 불만을 한꺼번에 푸는 듯한 시원한 명연이었다.

70세가 넘은 마에스트로 오타카는 깊이는 물론, 젊음, 늠름, 치밀함, 군졸을 이끄는 명장 같은 지휘 솜씨로 차이코프스키 곡의 아름다움, 강력함, 비애함, 감미함을 표현해 청중을 크게 사로잡았다.

종연 후, 마에스트로 오타카와 콘도 콘서트 마스터 2명에 대한 스탠딩 오베이션과 긴 박수가 이어진 것은 지극히 당연한 반응이었다.

[Photo©青柳聡]

8月2日、ミューザ川崎シンフォニーホールにて「フェスタサマーミューザKAWASAKI2020」東京フィルハーモニー交響楽団『ベートーヴェン生誕250年~新世代の旗手たちによる「三重協奏曲」、そして感動が蘇る!尾高忠明のチャイコフスキー~』を聴いた。

指揮は、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者で、長年に渡り同楽団を振り続けてきた尾高忠明。コンサートマスターは、7月5日TBS「情熱大陸」出演でおなじみの近藤薫。

コンサートの前は、マエストロ尾高と近藤コンマスが舞台に立ってのプレトーク。尾高は「素晴らしいホールと素晴らしいお客様」と昨年に引き続き、今年も同音楽祭を称賛した。

日本で最も長い歴史をもつオーケストラで、1911年創立の「東京フィル」についてのトークで、近藤コンマスは、東京フィルに入団してから、自分の祖父が東京フィルの初代コンサートマスターだったということに気づいたというエピソードを披露し、観客を驚かせた。

プログラムは、前半が、ベートーヴェンの「三重奏協奏曲」で、後半がチャイコフスキーの「交響曲第5番」。楽団員140名という日本最大のプロ・オーケストラらしい堂々たる重量級プログラム。

ベートーヴェンの三重奏協奏曲でのソリストは、ピアノに田村響、ヴァイオリンに戸澤采紀、チェロに佐藤晴真というコンクール優勝若手トリオ。若手らしい清らかで美しい演奏で、うだるような暑さの日本の夏に爽快感を与えてくれた。3名の若手奏者をマエストロ尾高と東京フィルが長年の経験と風格で優しく包みこんでいった。

後半のチャイコフスキーは、圧巻・激烈・壮大な演奏で、観客全員が満足したのではないだろうか。14型編成の東京フィルは、コロナ禍で長期間演奏できなかった鬱憤と不満を一気に晴らすような晴れ晴れしい名演だった。

70歳を超えたマエストロ尾高は、深みあり、若々しさあり、凛々しさ、緻密さありと、軍卒を率いる名将のような指揮ぶりで、チャイコフスキーの曲の美しさ、力強さ、悲哀さ、甘美さを表現し、聴衆を大いに魅了した。

終演後、マエストロ尾高と近藤コンサートマスター2人へのスタンディング・オベーションと長きにわたる拍手が贈られた。