[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 도쿄의 클래식 음악 씬을 선도하는 도쿄 필하모닉 교향악단의 7월 정기연주회를 7월 19일 Bunkamura 오처드홀에서 감상했다.

7월 정기연주회 역시 6월에 이어 철저한 감염 예방책이 마련된 가운데 개최되었다.

명예 음악감독 정명훈의 지휘로 예정되었던 7월 정기 연주회가 10월로 연기되면서, 이날의 7월 정기에서는 지휘자로 사도 유타카를 초빙했다.

서곡 코리올란 단조와 교향곡 제7번 이장조의 베토벤 프로그램에서 휴식없이 약 1시간동안 연주회를 가졌다.

일본인 지휘자들 중에서도 근골이 우람하고 장신인 사도 유타카의 코리올란은 박진감 만점.

서두부터 풀 사운드의 강렬한 폭음이 홀 전체에 울려 퍼지고, 부조리한 코로나화에 대한 분노가 울려 퍼지는 듯한 에너지 넘치던 시절을 상징하는 듯한 연주였기에 이것만으로도 이 연주회에 참석한 가치가 충분했다. 

베토벤 교향곡들 중에서도 특히 인기가 높은 7번은 종반에 가까워질수록 기세와 열량이 고조된 연주로 매료시켰다.

사도 유타카의 몸 전체를 이용한 호쾌한 지휘는 오케스트라의 각 파트를 성대하게 울려퍼지게 하여, 매우 연소도가 높은 연주가 되었고, 종연 후 청중으로부터 매우 큰 박수가 쏟아졌다.

도쿄 필하모닉 교향악단은 8월2일 페스타 서머 뮤자 가와사키 2020에 참가해 차이코프스키 교향곡 5번을 선보인다. 좌석 감상권은 매진됐지만 온라인 관람권으로 일본 국내외 어디서나 시청이 가능하다. 카와사키에서의 명연도 기대하게 만든다.
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/ticket/

The 941st Subscription Concert in Bunkamura Orchard Hall

Conductor: Yutaka Sado

Program
Beethoven: Overture to Coriolan, Op.62
Beethoven: Symphony No.7, Op.92

Presented by Tokyo Philharmonic Orchestra

[Photo(C)上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団]

東京の音楽シーンをリードする東京フィルハーモニー交響楽団の7月定期演奏会を7月19日Bunkamuraオーチャードホールで聴いた。7月の定期演奏会も、6月に引き続き徹底した感染予防策を講じての開催となった。

名誉音楽監督チョン・ミョンフンの指揮で予定された7月定期演奏会が10月に延期され、7月定期は指揮者として佐渡裕を招聘。序曲「コリオラン」ハ短調と交響曲第7番イ長調のベートーヴェン・プログラムで休憩なし約1時間の演奏会となった。

日本人指揮者の中でも筋骨隆々で長身の佐渡裕による「コリオラン」は迫力満点。冒頭からフルサウンドの強烈な爆音がホール全体に響きわたった。不条理なコロナ禍への怒りを轟かせるようなエネルギッシュで時節を象徴するような演奏だったので、これだけでもこの演奏会に来た価値があった。

ベートーヴェンの交響曲の中でも、ひときわ高い人気で知られる第7番は、終盤に近づくにつれ勢いと熱量が増した演奏で引きつけられた。佐渡裕による体全体を使った豪快な指揮は、オーケストラの各パートは盛大に鳴り響かせ、非常に燃焼度が高い演奏となった。終演後、聴衆より大きな拍手が贈られた。

東京フィルハーモニー交響楽団は、8月2日フェスタサマーミューザ川崎2020に参加し、チャイコフスキー交響曲第5番を披露する。座席鑑賞券は完売したが、オンライン鑑賞券で海外・国内を問わずどこからも視聴可能。川崎での名演も期待したい。
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/ticket/