[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 신종 코로나 영향으로 대부분의 문화 예술 콘서트가 연기되기 직전이었던 지난 2월 21일, 도쿄의 음악 씬을 주도하는 도쿄 필 하모니 교향악단 정기 연주회를 산토리 홀에서 감상했다.

지휘는 한국이 낳은 세계적 지휘자이자 동 악단 명예 음악감독인 정명훈. 이날의 연주 곡목은 비제의 가극 카르멘(연주회 형식)이었으며 티켓은 일찌감치 매진되었다.

스페인이 무대인 오페라 카르멘은 무엇보다 멜로디가 너무나도 훌륭하다. 지휘자, 오케스트라, 가수, 합창단 모두가 훌륭했던 공연 시간은 약 3시간으로 비교적 긴 시간이었지만, 전혀 질리거나 지루할 틈이 없었다. 

마에스트로 정명훈은 이전 인터뷰에서 "카르멘은 뜨거운 오페라입니다. 매우 열정이 요구됩니다. 가볍게 볼 수 있지만 스코어를 읽으면 깊은 열정이 담긴 오페라임을 알 수 있습니다. 비제의 이미지네이션이 놀랍습니다"라고 설명한 바가 있으며, 명장 정명훈의 지휘는 외견상 단순하지만 마음 속 깊은 곳에는 해와 같은 뜨거운 열정이 가득한, 진심으로 그런 생각이 들게 만드는 연주였다.

성악진은 주역 4명이 한국과 이탈리아 출신이었고, 특히 호세 역의 알프레드 킴은 강인한 노랫소리를 선보여 청중을 사로잡았고 연기도 훌륭했다.

에스컬미료 역의 최병혁은 미성의 바리톤으로 흥을 돋웠으며, 일본인 성악진도 멋진 노랫소리를 들려주었다.

신국립극장 합창단과 스기나미 아동 합창단은 아름답고 멋진 노랫소리로 예술을 한 단계 높이는데 기여했다.

오케스트라는 능력을 극한까지 끌어내며 강력한 앙상블을 추진해 가는 역량이 일품. 오페라 연주회 형식의 매력이 모두 담긴 프로 중의 프로에 의한 이날의 연주는 말 그대로 백미였고, 누구라도 한 번쯤 감상해 보는 것을 추천하고 싶다.

[Photo(C)上野隆文]

The 932nd Subscription Concert in Suntory Hall

Conductor: Myung-Whun Chung
Carmen: Marina Comparato
Don José: Alfred Kim
Escamillo: Byunghyuk Choi
Micaëla: Andrea Carroll
Zuniga: Takayuki Ito
Moralès: Takashi Aoyama
Le Dancaïre: Hayato Kamie
Le Remendado: Tetsutaro Shimizu
Frasquita: Hare Ito
Mercédès: Makiko Yamashita
Chorus: New National Theatre Chorus
Junior Chorus: Suginami Junior Chorus

Bizet: Opera "Carmen" (concert style)

Program
Bizet: Opera "Carmen" (concert style)

Presented by Tokyo Philharmonic Orchestra
Subsidized bythe Agency for Cultural Affairs Government of Japan,
The Kao Foundation for Arts and Sciences,
The Mitsubishi UFJ Trust Foundation for the Arts, Rohm Music Foundation
Supported by Korean Cultural Center, Korean Embassy in Japan,
Sousle parrainage de: Ambassade de France / Institut français du Japon

2月21日東京の音楽シーンをリードする東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会をサントリーホールで聴いた。

指揮は、韓国が生んだ世界的指揮者で同楽団名誉音楽監督のチョン・ミョンフン。
曲目はビゼーの歌劇『カルメン』（演奏会形式）。チケットは早々と完売した。

スペインが舞台のオペラ『カルメン』は何よりメロディが素晴らしい。
指揮者、オーケストラ、歌手、合唱団どれも素晴らしく公演時間は約3時間の長丁場だったが、全く飽きなかった。

マエストロ ミョンフンは以前のインタビューで「カルメンは熱いオペラですね。とても情熱が求められる。軽く見られることがありますが、スコアを読むと、深い情熱が込められたオペラであることが分かります。ビゼーのイマジネーションには驚嘆させられます」と語っていたが、名匠ミョンフンの指揮は、外見的にはシンプルだが、心の内側・奥底は太陽のような熱い情熱がみなぎっている。そう思わせてくれるような指揮ぶりだった。

歌手陣は主役４人が韓国＆イタリア出身で、ホセ役のキム・アルフレードは強靭な歌声を披露し、聴衆を魅了。演技も上手かった。

エスカミーリョ役のチェ・ビョンヒョクは、美声のバリトンで場を大いに盛り上げた。日本人歌手陣もすばらしい歌声を披露してくれた。

新国立劇場合唱団と杉並児童合唱団は美しく見事な歌声で芸術をさらに一段高いものにするに貢献した。

オーケストラは、能力を極限まで引き出し、強力なアンサンブルを推進していく力量が見事。オペラ演奏会形式の魅力がすべて詰まったプロ中のプロによる仕事が白眉。一度は聞いてみることをオススメしたい。