[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 지난 11월 22일(금) 뮤자 카와사키 심포니 홀에서 진행된 네덜란드의 명문 로열 콘세르트헤바우 관현악단의 일본 공연을 감상했다.

지휘는 NHK 교향악단 수석지휘자이자 독일 캄머 필하모닉 관현악단 예술감독을 맡았으며, 현재 세계에서 가장 바쁜 지휘자 중 한명인 파보 예르비 (Paavo Järvi)가 맡았다.

프로그램의 전반은 바그너 『 탄호이저 서곡 』과 베토벤 『 피아노 협주곡 제2번 내림 나 장조. op.19』, 후반은 브람스 『 교향곡 제4번 마 단조 op.98』.

베토벤 『 피아노 협주곡 제2번 내림 나 장조. op.19』에서는 피아노계의 젊은 거성 랑랑이 감정적이고 섬세한 피아노를 선보여 관중의 환호를 받았다. 파보와 콘세르트헤바우도 랑랑의 연주에 밀착하면서 드라마틱하고 긴장된 극상의 사운드를 들려주었다.

'베토벤 피아노 협주곡 제2번' 연주 후의 앵콜에서는 랑랑이 베토벤의 "엘리제를 위하여"를 더 이상 없을 정도로 감정이 풍부하고 낭만적인 선율을 선보여 세계적인 인기와 실력의 정도를 재확인시켜 주었다.

후반의 '브람스의 교향곡 제4번'의 사운드는 우아하고 추진력 넘치는 명연이었으며 악기군의 윤곽도 뚜렷했다.

매끄럽게 윤이 나는 현악기와 황금빛으로 빛나는 금관악기, 달달한 음색을 가진 목관악기와 천지를 찢는 듯한 타악기의 조합은 로열 콘세르트헤바우의 진면목을 확인할 수 있었다.

로열 콘세르트헤바우는 일본의 "레코드 예술"지가 발표하는 세계 오케스트라 랭킹에서 베를린 필, 빈 필과 함께 항상 베스트 3을 차지하고 있는 BIG3의 한 축이다.

2019년 기념적인 레이와 원년에 베를린 필, 빈 필, 로열 콘세르트헤바우의 BIG3가 "뮤자 카와사키 심포니 홀 개관 15주년 기념 사업"을 기념하여 각각 한번씩 일본에 방문한 것은 일본 음악사에 남을 쾌거로, 클래식 팬들로서는 예상을 못했던 일이었다. 내년 이후에도 일본 방문 러시가 풍족하기를 기대한다.

Photo:©青柳聡

Concert Information:
Royal Concertgebouw Orchestra
Friday 22 November 2019
MUZA Kawasaki Symphony Hall

Performers
Conductor= Paavo Järvi
Piano= Lang Lang Lang

Program
Wagner: "Tannhäuser" Overture
Beethoven:Piano Concerto No.2 in B-flat major, Op.19
Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98

11月22日(金)オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の日本公演をミューザ川崎シンフォニーホールで聴いた。指揮は、NHK交響楽団首席指揮者、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督を務め、現在世界で最も多忙な指揮者の一人であるパーヴォ・ヤルヴィ。

プログラムの前半はワーグナー『タンホイザー序曲』とベートーヴェン『ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調op.19』、後半がブラームス『交響曲第4番ホ短調op.98』。

ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調op.19』で、ピアノ界の若き巨星ラン・ランは、エモーショナルかつ繊細なピアノを披露し、観客から大歓声を受けていた。パーヴォとコンセルトヘボウもラン・ランの演奏にぴたりと寄り添いながら、ドラマティックで引き締まった極上のサウンドを聴かせてくれた。

ベートーヴェンピアノ協奏曲第2番演奏後のアンコールでは、ランランはベートーヴェンの「エリーゼのために」をこれ以上ないほど感情豊かに、かつロマンティックに披露し、世界的な人気と実力のほどを再確認させてくれた。

後半のブラームスの交響曲第4番でのサウンドはゴージャスかつ推進力みなぎる名演。
各楽器群の輪郭もはっきりしていた。

滑らかで艶がある弦楽器と、黄金色に輝く金管楽器、甘くとろける音色を持つ木管楽器と天地を切り裂くような打楽器の組み合わせは、ロイヤル・コンセルトヘボウの真骨頂。

ロイヤル・コンセルトヘボウは、日本の「レコード芸術」誌が発表する世界オーケストラ・ランキングではベルリン・フィル、ウィーン・フィルと共に常にベスト3を占め続けているBIG3の一角。

2019年の記念すべきに令和元年にベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウのBIG3が「ミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念事業」を記念し、一度に来日するのは、日本音楽史に残る快挙であり、クラシックファンにとって予想してなかった嬉しい悲鳴となった。来年以降も来日ラッシュに恵まれることを期待したい。