[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 지난 10월 22일 동유럽 제일의 명문 오케스트라인 체코 필하모닉 오케스트라 일본 공연을 산토리 홀에서 감상했다.

지휘는 2018년 10월 체코 필하모닉 오케스트라 수석 지휘자 및 음악 감독으로서의 경력을 시작한 세묜 비치코프 (Semyon Bychkov).

바이올린 독주는 2010년 베를린 필하모닉 오케스트라의 제1콘서트 마스터에 취임하면서 솔리스트로서의 활약도 눈부신 카시모토 다이신 (樫本大進).

프로그램은 전반은 스메타나 연작 교향시 "우리 조국"부터 "몰다우"와 차이콥스키 "바이올린 협주곡 D장조, 후반은 차이코프스키 "교향곡 제 6번 B단조 비창"

체코 필하모닉 관현악단은 근년 차이코프스키 프로그램에 힘을 쏟고 있다고 하며, 인기악단과 인기 솔리스트에 인기 악곡의 시너지 효과 덕분에 티켓은 몇달전에 이미 완매되었다.

스메타나 연작 교향시 "우리 조국"의 "모르다우"는 체코의 정경을 상상하게 하는 듯한 농후하고 투명감 넘치는 연주.

2곡째는 차이코프스키의 바이올린 협주곡. 단정한 외모로 알려진 카시모토 다이신은 힘차고 끈기있는 연주를 선보이는 가운데 오케스트라와 연소도가 높았다.

후반은 차이코프스키 "교향곡 제 6번 B 단조 비창" 동유럽 최고의 명문 오케스트라 답게 목관의 음질과 강약 및 표현력이 백미였고, '비창'을 한층 더 격조높게 만들었다.

비창 뒤에는 앙코르가 진행되면서 동악단 음악감독 세묜 비치코프는 마이크를 들고 이날 행해진 즉위례 정전 의식(즉위한 천황이 일본 국내외에 즉위를 선명하는 의식)을 축하하며, 엘가의 "Nimrod"를 선보이며, 새로운 천황 폐하의 탄생에 꽃을 더했다.

Czech Philharmonic Orchestra

Date:
Tuesday and holiday, October 22, 2019, 6:00 PM
Suntory Hall

Artists:
Semyon Bychkov (Music Director/Chief Conductor)
Daishin Kashimoto (Violin)
Czech Philharmonic Orchestra

Program

Smetana: Vltava

Tchaikovsky: Violin Concerto in D major Op.35 (Violin: Daishin Kashimoto)
Tchaikovsky :Symphony No.6 in B minor Op.74 "Pathetique"

10月22日、東欧随一の名門オーケストラであるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団日本公演をサントリーホールで聴いた。指揮は、2018年10月、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者・音楽監督としてのキャリアをスタートさせたセミヨン・ビシュコフ。

バイオリン独奏は、2010年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターに就任し、ソリストとしての活躍もめざましい樫本大進。

プログラムは、前半が、スメタナ連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」とチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」、後半がチャイコフスキー「交響曲第６番 ロ短調悲愴」。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団は近年、チャイコフスキープログラムに力を入れている。

人気楽団・人気ソリスト・人気楽曲のシナジー効果もあり、チケットは数か月前に完売。

スメタナ連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」はチェコの情景を想像させるような濃厚かつ透明感あふれる演奏。

2曲目は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。端正なルックスで知られる樫本大進は、力強く粘りがある演奏を披露し、オーケストラとの燃焼度が高かった。

後半は、チャイコフスキー「交響曲第６番 ロ短調悲愴」。東欧随一の名門オーケストラということもあり、木管の音質・強弱・表現力が白眉。『悲愴』をさらに一段、格調高いものにした。

悲愴の後にアンコールが行われた。同楽団音楽監督のセミヨン・ビシュコフはマイクを持ってこの日に行われた即位礼正殿の儀（即位した天皇が日本国の内外に即位を宣明する儀式）を祝い、エルガーの「ニムロッド」を披露し、新天皇陛下の誕生に華を添えた。