[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 7월 19일 도쿄 음악 씬을 주도하는 도쿄 필 하모니 교향악단 주최 " 제127회 도쿄 오페라 시티 정기 시리즈"가 거행되었다.

지휘는 동악단 명예 음악감독이자 세계적 지휘자인 정명훈. 바이올린은 정경화에게 사사하고 2015년 제11회 시벨리우스 국제 바이올린 콩쿠르에서 우승한 한국계 미국인 연주자 크리스텔 리 (Christel Lee).

전반은 시벨리우스의 바이올린 협주곡. 

크리스텔 리의 바이올린은 섬세하고 세심하였으며 오케스트라의 음은 무게감있으며 아름다웠다.

후반은 드보르작의 교향곡 제9번 『 신세계로부터 』로서 시종일관 압권의 연주였다.

마에스트로 정명훈은 오케스트라 구석구석까지 신경을 곤두세우며 신축적인 울림을 자아냈으며, 오케스트라를 제어하는 기량과 강약의 조절이 발군이었다. "역시 정명훈"이라고 감탄하게 만드는 솜씨.

이날의 '신세계'는 일반적인 "신세계"와는 조금 달랐기 때문에 청중은 "신세계"의 새로운 매력을 충분히 음미하였다.

일본의 오케스트라는 전통적으로 금관 섹션이 약하다는 평을 들어왔지만 이날 도쿄 필 금관군의 성과는 완벽했다. 전체와 하나가 된 금관군은 참으로 시원하고 청명한 하늘 같았다. 이날 종연 후 SNS에는 명연이었다는 찬사가 가득했다.

©上野隆文　提供＝東京フィルハーモニー交響楽団

The 127th Subscription Concert in Tokyo Opera City Concert Hall
Conductor: Myung-Whun Chung 
Violin: Christel Lee
(The 11th International Jean Sibelius Violin Competition winner)

Sibelius: Violin Concerto
Dvorak:Symphony No. 9"From the New World"

Presented by Tokyo Philharmonic Orchestra
Subsidized by the Agency for Cultural Affairs Government of Japan, Japan Arts Council

7月19日、東京の音楽シーンをリードする東京フィルハーモニー交響楽団主催の「第127回東京オペラシティ定期シリーズ」を聞いた。

指揮は、同楽団名誉音楽監督で世界的指揮者のチョン・ミョンフン。バイオリンは、チョン・キョンファに師事し、2015年第11回シベリウス国際ヴァイオリンコンクールで優勝した韓国系アメリカ人のクリステル・リー。

前半は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲。後半はドヴォルザークの交響曲第９番『新世界より』。クリステル・リーのバイオリンは、繊細かつ丁寧な仕上がり。オーケストラとの音の重なりが美しかった。

後半は、ドヴォルザークの交響曲第９番『新世界より』だが、終始、圧巻の演奏であった。

名匠チョン・ミョンフンは、オーケストラの隅々まで神経を行き届かせ、メリハリがある響を引き出した。オーケストラを制御する技量と、強弱のさじ加減が抜群なのである。さすがはチョン・ミョンフンと感嘆する出来栄え。

並みの「新世界」とは一味も二味も異なり、聴衆は、「新世界」の新たな魅力を存分に味わった。

日本のオーケストラと言えば、伝統的に金管セクションが弱いと言われてきたが、この日の東京フィル金管群の出来は完璧。ピシっと１つになった金管群は、実にすがすがしく、晴れやかな青空のようであった。終演後、SNSには、名演を讃える声で溢れていた。