[토시키 아오야마] 지난 5월 26일 쿠마카와 테츠야 K-발레 컴퍼니의 『 신데렐라 』를 도쿄 문화 회관에서 감상했다.

(C)Shunki Ogawa

"신데렐라"는 쿠마카와가 도쿄 Bunkamura 오쳐드 홀 예술 감독 취임을 기념하여 2012년에 초연되었던 "판타지 발레"의 걸작으로, 이번에는 K-발레 컴퍼니 설립 20주년 시리즈의 일환으로 공연됐다.

주역인 신데렐라를 담당한 것은 2018년 9월에 한국 유니버설 발레단에서 이적하여 『 베토벤 9번 』에서 당장 제2악장, 제3악장의 주연에 발탁된 나리타 사야.

나리타 사야는 5월 26일 바로 이 『 신데렐라 』로 전막에서 첫 주역이 되었다.

주역 데뷔를 이룬 나리타 사야는, 가볍고 완만한 춤과 매끄러운 회전으로, 동화 "신데렐라"의 세계관을 아름답게 표현하였으며, 보는 이의 마음을 사로잡는 연기력도 뛰어나 요정같은 매력을 소유한 발레리나였다.

쿠마카와판 『 신데렐라 』의 연출에서 특필해야 할 것은 신데렐라가 아름답게 변신하는 무도회로 향하는 제1막의 마지막 장면.

신데렐라가 아름다운 공주로 변신하면서 마차를 타고 무도회장으로 가는 모습은 관객의 기분을 고양시켰다.

쿠마카와 테츠야는, "만지면 도망쳐버릴 것만 같은 요정같은 댄서. 지금까지, 하우스에는 없었던 타입입니다"라고 나리타 사야를 평가하여 기대를 불어 넣었다.

커튼 콜에서는 예술 감독 쿠마카와 테츠야도 등장하였고, 나리타가 비추듯 무대 울타리로 맞이하자 대다수의 관객이 총출동하여 첫 주역 데뷔를 기렸다.

나리타 사야는 9월 27일(금)~10월 14일(월)에 상연되는 신작 『 마담 버터플라이 』에서도 주역을 맡기가 결정되어 있다. 레이와 원년에 태어난 뉴 히로인으로서 기대를 품게 만든다.

5月26日熊川哲也Kバレエ カンパニー『シンデレラ』を東京文化会館で観た。「シンデレラ」は、熊川が東京・Bunkamura オーチャードホール芸術監督就任を記念して、2012年に初演された“ファンタジー・バレエ”の傑作で、今回はKバレエ設立20年周年シリーズの一環として上演された。

主役であるシンデレラを務めたのは、2018年9月に韓国ユニバーサル・バレエ団から移籍し、『ベートーヴェン第九』で早速第2楽章、第3楽章の主演に抜擢された成田紗弥。成田紗弥は、5月26日の『シンデレラ』が全幕もので初めての主演となった。

主役デビューを果たした成田紗弥は、軽やかかつしなやかな踊りと滑らかな回転で、童話「シンデレラ」の世界観を美しく表現した。見ている人に心を寄り添わせる演技力も素晴らしい妖精のような魅力があるダンサーである。

熊川版『シンデレラ』の演出で特筆すべきは、シンデレラが美しく変身し、舞踏会へと向かう第1幕のラストのシーン。シンデレラが美しいプリンセスへと変身し、馬車に乗って舞踏会場へと向かうさまは、観客の気分を高揚させた。

熊川哲也は、「触ったら逃げちゃいそうな妖精的なダンサー。今まで、うちにはいなかったタイプ」と成田紗弥を評し、期待を込める。

カーテンコールでは、芸術監督の熊川哲也も登場。成田が照れるように舞台袖へと迎えると、8割方の観客が総立ちで迎え、初の主役デビューを称えた。

成田紗弥は、9月27日(金)~10月14日(月・祝)に上演される新作『マダム・バタフライ』でも主役を演じることが決定している。令和元年に生まれたニューヒロインに期待したい。