[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 1925년 창립된 덴마크 국립 교향악단이 일본을 첫 방문, 3월 19일 도쿄 산토리 홀에서 공연을 펼쳤다.

지휘는 2017년부터 덴마크 국립 교향악단 수석 지휘자를 맡고 있는 이탈리아 지휘자 파비오 루이지 (Fabio Liusi).

전반은 아주 아름다운 2악장으로 구성된 브루흐 (Bruch)의 바이올린 협주곡. 명곡으로 알려진 이곡을 연주한 솔리스트는 일본과 독일 혈통의 아라벨라 미호 슈타인바허 (Arabella Miho Steinbacher).

슈타인바허는 파워풀하고 단단하면서 빛나는 아름다운 음색으로 청중을 매료했다.

후반은 루이지 지휘 베토벤 "교향곡 제7번". 빠른 속도감에 후반으로 접어들면서 뜨겁게 불타오르는 듯한 기백이 느껴지는 연주이면서, 동시에 북유럽 스타일의 투명감을 겸비하였고 특히 현악 파트의 중후함이 백미였다.

앙코르는 덴마크의 작곡가 '제이콥 가데 (Jacob Gade)'가 작곡한 탱고의 명곡 "질투 (Jalousie)".

베토벤의 "교향곡 제7번" 후반부에 이어 춤을 추고 싶게 만드는 의욕적인 선곡으로 프로그램에 신선한 바람을 일으켰다. 루이지와 덴마크 국립교향악단의 도전적인 시도에 찬사를 보내게 만드는 연주회였다.

[Photo(C)Hotta Rikimaru]

1925年創立のデンマーク国立交響楽団が初来日し、3月19日東京・サントリーホールで公演を行った。指揮は、2017年からデンマーク国立交響楽団で、首席指揮者を務めるイタリア人指揮者のファビオ・ルイージ。

前半は、とても美しい2楽章からなるブルッフのバイオリン協奏曲。名曲で知られる同曲を奏でたソリストは、日本とドイツのハーフ、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。シュタインバッハーは、パワフルで引き締まり、光り輝く美しい音色で聴衆を魅了した。

後半は、ルイージ得意のベートーヴェン「交響曲第7番」。テンポは早めで、後半に向かうにつれて、熱く燃え上がるような気迫が感じさせる演奏。それでいて、北欧らしい透明感を併せ持ち、弦楽器の重厚さは白眉であった。

アンコールは、デンマークの作曲家ゲーセが作曲したタンゴの名曲「ジェラシー」。ベートーヴェンの「交響曲第7番」終盤に続き、踊りだしたいような意欲的な選曲でプログラムに新風を巻き起こした。ルイージとデンマーク国立交響楽団の挑戦的な試みに賛辞を贈りたい。