[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 지난 10월 7일 홋카이도 삿포로시 주오구에 삿포로 문화예술극장(애칭 hitaru)이 문을 열면서 삿포로에 본격적인 오페라를 상연할 수 있는 극장이 처음으로 탄생했다.

그리고 개관 기념 공연으로 오페라 아이다(Aida)가 공연됐다.

아이다(Aida)는 고대 이집트를 무대로 한 베르디의 대작. 삿포로 문화예술극장을 비롯한 전국의 4극장 등이 공동으로 제작, 10월 7일과 8일 삿포로를 시작으로 일본 전국을 순회한다.

이번 공연은 삿포로 교향악단을 포함한 250여명이 출연하면서 북해도에서 본격적인 오페라 공연이 열린 것은 처음. 상연 시간은 2번의 휴식을 포함해 3시간 반. 3시간 이상의 대장정이었지만 감동적인 오페라 체험의 첫 시간이었다.

아이다는, 고대 이집트를 무대로 한 대작으로, 오페라중에서도 가장 인기가 있는 작품들 중 하나.

고대 이집트의 장군 라다메스와 이집트에 포로로 잡혀 있는 에티오피아 공주 아이다의 비극적인 사랑 이야기를 담고 있다.

아이다를 이탈리아 소프라노 가수 모니카 자네틴, 라다메스는 후쿠이 경이 맡았다. 모니카 자네틴은 아이다 역에 걸맞게 정감있고 풍부한 미성을 들려주었다. 라메다스역의 후쿠이 타카시도 라메다스역에 적합하게 시종 안정된 노래를 선사해 주었다.

합창은 2기 모임 창단과 삿포로 문화예술극장 아이다 합창단이라는 화려한 면면.

합창은 힘세고 투명해 보이는 노래들로 가득차 청중은 미성에 흠뻑 취해 있었다.

지휘는 오페라 지휘자로서도 매우 높은 평가를 받고 있는 안드레아 바티스토니. 2012년 밀라노 스칼라좌에 사상 최연소 데뷔를 한 영재이다. 

연주는 오랜 세월에 걸쳐 홋카이도의 클래식계를 견인해 온 삿포로 교향악단. 피트내의 오케스트라는 균형있고 풍부하게 울리면서 훌륭한 연주를 들려주었다. 삿포로 교향악단은 홋카이도의 클래식 세계의 새 출발에 꽃을 곁들이며 역사적인 하루를 연출했다.

[Photo(C)H.TAKEDA]

去る10月7日北海道札幌市中央区に、札幌文化芸術劇場(愛称・hitaru)がオープンし、札幌に本格的なオペラを上演することが可能な劇場が、初めて誕生した。

こけら落とし公演として、オペラ「アイーダ(Aida)」が上演された。

「アイーダ(Aida)」は古代エジプトを舞台にしたヴェルディの大作。札幌文化芸術劇場をはじめ全国の4劇場などが共同で制作、10月7・8日の札幌を皮切りに全国を巡回する。チケットは発売初日と同時に完売。満席の2100人が鑑賞するなど、初日から大勢の観客でにぎわった。

こけら落とし公演は、札幌交響楽団を含む約250人が出演し、北海道で本格的なオペラ公演が行われたのは初めて。上演時間は2度の休憩を含め3時間半。3時間以上の長丁場であったが、初めての感動的な体験に、聴衆の表情から笑みが溢れた。

アイーダは、古代エジプトを舞台にしたの大作で、オペラの中でも最も人気がある作品の中のひとつ。

古代エジプトの将軍ラダメスとエジプトに捕虜として捕らわれるエチオピア王女アイーダの悲劇的な愛の物語を描いている。

アイーダをイタリア人ソプラノ歌手のモニカ・ザネッティン、ラダメスは、福井敬が務めた。モニカ・ザネッティンは、アイーダ役にふさわしく情感たっぷりに、豊かな美声を聴かせてくれた。ラメダス役の福井敬もラメダス役にぴったりで、終始安定した歌を披露してくれた。

合唱は、二期会合唱団と札幌文化芸術劇場アイーダ合唱団という豪華な顔ぶれ。

合唱団が、力強さと透明感がある見事な歌いっぷりで、聴衆は美声に酔いしれた。

指揮は、オペラ指揮者としても非常に高い評価を受けているアンドレア・バッティストーニ。2012年ミラノ・スカラ座に史上最年少デビューを果たした秀英で、実力は折り紙つき。アイーダには、特別な愛情を持ち、こけら落としにふさわしい情熱的な指揮で、カーテンコールでは大きな拍手を受けていた。

演奏は、長年に渡り、北海道のクラシック界を牽引してきた札幌交響楽団。ピット内のオーケストラは、バランスよく豊かに響いており、見事な演奏を聴かせてくれた。札響は、北海道のクラシック界の新しい門出を祝し、歴史的な1日を演出した。